ぷにっとありがたい日々

何事にも感謝をする毎日。

本当に「守破離」ができているのか?

何でもそうだが入門者、初心者であればあるほど
初級・中級を飛ばしていきなり上級を知りたがる。

私もともするとその中の一人だ。

大体の人が
「ふ~ん」
といいながら、

自分が今まで一度もやったことがないことに対しても
知識や技能が”きっとすぐ追いつくから”という理由で
上級者、つまり「離」の部分を知りたがるしやりたがる。

私は初級アクリル画のクラスにいる。
普段は先生が目の前で一緒に描いているのだが、
夏休み中なのでメールとネットを使った遠隔授業だ。

二週間に一度、先生がビデオつきで
どうやって模写するのかお題を出す。

今回は四本の花が透明な花瓶に活けてある絵だ。

そのビデオを見ながら
どういう順番でどういうテクニックで
ひとつの絵をしあげていくのかがわかるという仕組みだ。

真剣なクラスというよりは
アートを通して人生に飾りを、といった感じの
ゆるいクラスで自由度も高い。

だからそのビデオどおりに模写しなくても
他の似たような写真を見ながら、”自分の好きなように”
描くこともできた。

だが、そこで「守破離」の言葉が頭をよぎった。

最近、何かがすんなり行かないときに
自分の能力や技術に必要以上に期待して
いきなり中級・上級なことをしようとしていることに気づいたからだ。

結局初心者が似たような写真や風景を元に絵を描いたところで
先生が今回教えたかった「透明な花瓶」や「花の質感」は
学ぶことができない。

このタイミングを逃したらいつやるのだろうか。

その上、一見簡単そうに見えることがやってみたら意外と難しい。
やはりいくらある程度生まれ持った絵心があるとはいっても、
初心者は初心者らしく与えられた課題をそっくりそのまま
やってみるべきなのだ。

そうは言ってもあまのじゃくな私が
唯一勝手に変えたものがある。
花瓶の形状だ。

実物ではなくて絵のコピーをしているわけなので、
花瓶の形状を変えてしまうと元々の絵と
ガラスの花瓶に光が反射している部分が変わってしまう。

修正もできなくはないが、
今後の自分への見せしめとしてその
「ありえない光の反射をしている花瓶」は
残すことにした。

守・破・離・・・。

これからも何度も自分に問いかけていこう。

どうもありがとう。