喉元過ぎれば「暑さ」を忘れる
急に寒くなった。
もう何十年も春夏秋冬の
四季を味わってきたつもり。
それなのに
記憶力の問題なのか、
暑い時には「寒い」という感覚が
どんなものか忘れてしまっている。
たしかに夏でも室内の冷房の
寒いという感覚はある。
でもそれは外が寒い時の
あのなんとも言えない秋の香りと
風の乾き具合とは
やっぱりちょっと違うのである。
慌ててクローゼットから
秋冬用の服やパジャマを引っ張り出す。
我が家には
「衣替えは何月何にちから」
という決まりはない。
毎年毎年
「暑くなった」、「寒くなった」
と言っては慌てて
気候にあった服を引っ張り出している。
そんな騒ぎがありつつも、
また何十回目の秋が無事迎えられることに
喜びを感じる。
どうもありがとう。