ぷにっとありがたい日々

何事にも感謝をする毎日。

ベタ(魚)の優等生の死

息子が飼っていた赤いベタ(魚)が亡くなった。
発見者は私だ。
2週間ほどの闘病の末、回復しなかった。

動物、及びペットだから

「死んだ」

という表現のほうが国語的には正しいのかもしれないが
このベタはとても賢い雰囲気があって
人間のように感じられるところがあった。

一方、私の娘はピンク紫色のベタを隣の水槽で飼っているが、
娘のベタは人間が顔を近づければプクーッ!と向かってくる。
常に臨戦態勢の荒々しい性質だ。

赤いベタとピンク紫のベタの水槽が並んでいるところに来ると、
どうしても攻撃的なピンク紫のベタのほうに目が行ってしまい
赤いベタが具合が悪くて水槽の端で静かにしていたのに気づくのが遅れた。

私はその昔、生徒に教える仕事をしていた。
その時に上司がよく言っていた言葉を思い出した。

「一見問題児のようなうるさい生徒や荒々しい生徒は
実は自己表現ができている。SOSもその生徒なりに

行動を起こすことによって出している。

しかし問題なのは、ついそういった目立つ生徒に関わっている間に
いわゆる”良い子”が深刻な問題に陥っていることに気づいてやれないこと」

今回の私はまさにこれだった。
毎日のように水槽をのぞいて2匹のベタの健康確認をしていた”つもり”が
本当に”つもり”だけだったのだ。
良い子が具合が悪かったことに気づいてやれなかった。

先生と生徒の関係でも、
親と子の関係でも
ペットと飼い主の関係でも

見ているつもり、気遣っているつもりはたくさん存在する。

今日も”つもり”でしていること、見ていることはないだろうか。
それに警鐘を鳴らして逝った、赤いベタ。

どうもありがとう。