ぷにっとありがたい日々

何事にも感謝をする毎日。

知らないことが幸運な時

先日、ある本に目が留まった。

「本」とは言っても、私は海外住まい。
かなりの数を電子書籍に頼っている。

元々が片付けが得意ではない

人間だということと、

紙でできた本物の本は
手放すのが寂しい気がしてしまうので
姿かたちのあるモノを
なるべく所有したくないからだ。

 

それは表紙を見ただけで
幸運がドボドボ降ってきそうな
なんとも楽しそうな本だった。

一瞬で、

読んでみたい!

と思った。

「試し読み」をクリックすると
その本がダウンロードされた。

なかなか良い感じの本で
購入ボタンに進もうと思った。

すると本の最後の方に
リンクが貼られている。

著者のご挨拶ビデオつきだという。

どんな感じの著者だろう?
ふと興味を引かれてそのまま
リンクをクリックする。

あっという間にビデオを見ることができた。

出てきたのは、
私が想像していたのとはまるで違う
はちゃめちゃな雰囲気のご婦人だった。

確かに幸せで
自分の好きなことを貫いていたら
こうなられたんだと思う。

しかし、
大阪のおばちゃん10人分くらいの
派手さの彼女を見て

私は半ばショック状態に陥り、
彼女の語り口に集中もできず、
ビデオも早々に中断してしまった。

もちろん、
ショックを引きずったまま
その本を購入するのもやめてしまった。

あまりにも
本の内容とイメージが違ったのだ。

今の時代、
顔を出すから売れる著者もいるだろう。

しかし
本というものは
内容によっては、

まるで顔を出さないか
または写真一枚が

さらっと
掲載されていたくらいの方が

読み手の幸せに
つながることが多いのかもしれない。

漫画や吹き替えの声優と同じような
感覚だろうか。

顔を出さないからこそ

その著者や声優の顔や性格が
読者や視聴者のタイプだとかそうでないとか
いうことから始まる全ての
雑念が消え、

読者や視聴者が内容に
入り込めるのだ。

今回は著者のビデオリンクが
なければ購入していただろう本。

残念な気もするが
後からショックを受けるよりは
良かったのかもしれない。

どうもありがとう。