婚活での必須検査項目ー酒乱検査の巻 その1

ただ特に目的もなく
付き合っている彼氏が

酒乱だと発覚したら
別れればいいだけの話だが、

結婚するとなると
そうもいかない。

結婚を前提・目標として
これからお付き合いする
またはお付き合いする「かも」、

という人に
オススメしたいのが、
デート中に

“しこたま飲ませて反応を見る”

ということだ。


周囲にこの話を
すると

大概の人は

「そんなことはしたことがない」

と驚くのだが
結婚してから酒乱だと
発覚するよりはよっぽど良いと
私は思う。


その昔、私は
職場の上司経由で

その街一番の
老舗の和菓子屋の息子と
お見合いすることになった。

“お見合い”というと
一昔前の
お堅いイメージが
あるかも知れないが、

要するに当日まで
顔を合わせたことのない
二人が待ち合わせて
食事などをする
ブラインドデートのことだ。

その彼が指定してきたのは
小洒落た
レストラーバーの二階。

一階の、ある程度の
人数をさばけるような
テーブルが置いてあるところとは
少し違う プライベートな趣。

さすが老舗の和菓子屋の息子、
やることがおしゃれだな、と
感心していた。

プライベート重視で
空いたお皿やグラスは
お店の人が

あまり頻繁に
取りには来ない
という様子だった。

その彼は
私と会った時から
ハイテンション。

どうも
私のことを
気に入ってくれた様子。

私の方はというと、
あっさりした顔が
好みなので、

このこってりした
イケメンは正直
第一印象では
私のタイプではなかった。

しかし、
一旦話し出すと
知性も行動力も
あることがわかり、

イケメンなんだから
あっさりでもこってりでも
そんなことで
判断するもんじゃないと
自分を制した。

このお見合いがうまくいけば
付き合うことになって、
付き合いもうまくいけば
結婚となるだろう。

”老舗の和菓子屋の女将“
という妄想が膨らんだ。

今のところその彼は
話題豊富で優しい紳士だが、

とことん飲ませると
どうなるのか
興味が湧いた。

結婚すれば１つ屋根の下で
暮らすことになる。

飲んでは暴れるような
酒乱では困る。

そうとなれば
決行するしかない検査がある。

酒乱検査だ。

彼の話をどんどん聞いて
ホイホイおだてて

自分はハイペースに
なりすぎないように
節度を守りつつも

とにかく彼に飲ませる。
それに応えるように
彼も次から次へと飲んだ。

そんな、
家柄の響きが良いだけでなく
お酒にも強い男らしい彼と

付き合ってみるのもありかな、
と思い始めていた。



つづきはその2で。

どうもありがとう。